タティングレース(Tatting Lace)は、シャトルと呼ばれる舟形の小さな糸巻きに巻いた糸を使って結び目を作っていくレースの技法で、タティング、タッチングレース、シャトルレースとも呼ばれています。
一説には、16世紀のイタリアで基礎的な技法ができたとさています。
それまでのレースのように大掛かりな器具を使わずに作成することができるため17、18世紀頃には、馬車等での移動中に作られたりした。イングランド女王メアリー2世は熱心なタティング愛好家として知られています。
また一度覚えてしまうと手元を見なくても作れることから、18、19世紀には、ろうそくの節約にもなると貴族のあいだで大変もてはやされ、教養として習うものとなった。女性らしいエレガントな手芸と考えられていたため18世紀の女性たちは、装飾のあるシャトルを持って、肖像画を描いてもらう事を好みました。
1850年頃、英国のリーゴがピコットの部分で編みつなぐ方法を考案し、初めて鈎針を用いてつなぐ方法を紹介する指導書と図案集を出版し、国際的な展示会で4つの賞を受賞。1864年に刊行されたリーゴの本でチェイン(chain)が紹介されました。

ディルモントは、数個のシャトルを組み合わせた多色使いのタティングとジョセフィンノットを「ニードルワーク百科」で紹介。
1870年代に入ると、ミシズ・ビートン著「ニードルワーク」の前書きで、ミー夫人がシャトルに糸を巻く方法と、玉巻き糸の方法を紹介し、パターンブックも出版されました。
ルーマニアのマリー王女は、タティングの図案と技術を多数考案しし、宝石を編みこんだ作品を男子修道院に寄付をしたと言われています。
基本の道具・編み方

基本の道具
- 糸 レース糸20番から100番、オヤ糸等
- タティングシャトル 角付き、角なし、かぎ針つき等
- 糸切りハサミ
あると便利な道具
かぎ針・ピコットゲージ・ピコットコーム・布用ボンド・刺繍針・スプレー糊・アイロン
基本の編み方

タティングレースは、「表目」「裏目」を交互に結んで作られる
ダブルステッチで編みます。
まっすぐにダブルステッチを編んだものをチェインorブリッジといいます。
シャトルの糸のみを使い輪に編んだものをリングといいます。

チェインorブリッジは、糸玉の糸を左手に掛け、シャトルの糸でダブルステッチを編みます。
リングは、シャトルの糸を輪になるように左手に掛けダブルステッチを編む。必要目数を作ったら左手の糸をはずしシャトルの糸をひきしめて輪をつくります。
その他の技法

ピコット(ピコ) 飾りや繋ぐ時に使います。
リバースワーク 裏にひっくり返す。
タテイングレースは、基本左から右へと編み進めて行きます。
編むモチーフによっては、表側・裏側にひっくり返し、左に掛けている糸が上にくるようにながら編みます。
その他 ピコットつなぎ、シャトルつなぎ、スプリットリング、ジョセフインノット等
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